金属アレルギー治療

歯科金属の影響

歯科金属の三つの弊害

中垣歯科医院の中垣直毅院長(大阪府豊中市)は、アマルガムを含め歯科医院で使われる金属には、大きく3つの弊害があり、それらは、①金属イオンが体内に溶出・沈着、②電流が発生、③電磁波のアンテナとなる、だと述べています。

①金属イオンの溶出

内臓に沈着⇒臓器機能障害(脳、肝、腎など)、アレルギー免疫の低下、老化などが起こる。金属イオンは脂肪にたまりやすい特徴がある。

②電流発生

電気が発生しやすい材料(特に金属)が入っていることで、身体に悪影響を及ぼす。

③電磁波集積

アンテナの役割を果たす材料(特に金属)が、周囲の電磁波を自分の身体に集めてしまい、電磁波障害を起こす。

歯科金属が身体に及ぼす影響

さらに中垣院長は、
「歯科材料の中でも、特に毒性歯科金属は体に大きな影響を与えます。一日24時間、一年365日、ずっと口の中に存在し、溶け出て影響を及ぼし続けています。口腔内は湿潤状態になっているため電池と同じ原理で口腔内の歯科金属が電流を発生させて自律神経を狂わせたり、口腔内の歯科金属が家電や高圧電線の発する電磁波のアンテナとなって電磁波過敏症を引き起こしたりしています。衣服や食事や住居の素材にこだわるより、歯科材料にこだわることが、一番効率のいい健康法だと私は考えています。」と話します。
銀歯
多くの健康法は、いかに毒を体に入れないようにするか、あるいはいかに身体から毒を排出するかということに注目しています。しかし、口の中に猛毒の歯科材料が存在していて、少しずつ溶け出し身体を蝕んでいるかもしれません。どれだけ毒を体に入れないようにしても、口の中の毒物に気が付かなくては効果が期待できません。健康を考えるのであれば、最初にするべきなのは、口腔内の毒性歯科材料を取り去ることです。

気を付けたい毒性のある歯科材料

アマルガム

50%が水銀。体内に入り、タンパク質と結合するとアレルギー反応を起こしやすい。

金銀パラジウム合金

リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出る金属。ドイツでは、保険省が歯科業界に対して、「幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と、水銀・銀アマルガム合金を使用しない」という勧告を行った。そして、ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮して、パラジウムフリー(パラジウムを含まない、パラジウム0%)の金属を使うことを強く推奨しており、外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでも、「パラジウムや銅を含みません」ということをわざわざ謳っているほど、パラジウムは体に良くないとされている。また、電磁波のアンテナとなり諸症状を引き起こしやすいと言われている。

ニッケル・クロム合金

ニッケル・クロムは発がん性物質であるため、歯科金属としての使用は適していない。微量なら必須ミネラルであるニッケルやクロムも、多量だと問題になる。発がん性のことも言われており、EU(欧州連合)では規制の対象になっている。アレルギーや皮膚炎を起こしやすい。

銀合金

参加してさびやすく、すぐに黒色になる銀を、口の中という過酷な環境で使用すると、歯茎を変色させたり、溶出の危険がある為、歯科金属としては使うべきではない。
銀食器や銀のアクセサリーのように黒くなり錆びやすいのが特徴。イオン化傾向が強く溶け出しやすい。溶け出すと金属アレルギーを引き起こす場合もある。

14K・18K・20Kなどの金合金

金の場合、24Kが純金(金100%)。たとえば18Kなら、24Kー18K=6Kとなり、この6K分が金以外の成分である。この残りの金属が体に合わないことがある。数値が低い金合金には金以外の同・パラジウムなどの成分が混ざっており、海外では問題になっている。

チタン

体に良い優れた材料のように言われているが、利点の「硬い」ということが歯科においてはデメリットになっている。対合歯(噛み合う相手の歯)を傷めたり、除去しようと思ってもなかなか取れなかったり、アレルギーは減るが、電磁波を集めるという負の特性がある。最近では、フッ素でチタンが溶解するとの報告もある。

金属アレルギーによって引き起こされる病気

成人型アトピー性皮膚炎

成人でアトピーがひどい場合、口の中の金属、アマルガム、パラジウムや、白い詰め物の中には、Oリングテストで、かなりのアレルギーを引き起こすものがあり、アレルギーに影響している場合があります。お子様のアトピーは、栄養療法やホメオパシー療法を用います。

リュウマチや高血圧

歯の金属が関係している場合があります。体に合わない金属のため、筋肉が硬くなったり、関節可動域の制限が強くなったりします。合わない金属を手に持つとOリングが開きます。これはその金属を体が拒否しているため、筋肉が硬直し、逆にOリングの力が弱まるためです。
口の中は舌の感度が高いため影響が強くでます。体に合わない金属は、一度入ると歯がダメになるまで影響し、体中の筋肉が硬直した状態が続くというわけです。

電磁波病

成人でアトピーがひどい場合パソコンを使用すると肩が凝るなどの軽い症状から、パソコンや携帯電話に近づくことで具合が悪くなるといったひどい症状まであります。口の中の金属がアンテナになり、電磁波の影響を強く受けてしまいます。その金属をOリングテストにより特定し、逆によい影響の金属を探し、変えることで電磁波の影響を下げて治療します。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

これは、本来口の中の金属が原因で、塗り薬や飲み薬では効果がありません。体に合わない金属を体に合う金属に交換することによって改善します。

金属除去治療

気軽に金属を除去しようとするのは危険です!
金属を除去しようと思って、近所の歯科医院に気楽に寄って、金属を取り出すように頼むべきではありません。金属を無造作に削り取ると急性水銀中毒の症状に苦しむこともあります。症状は主に、湿疹、頭痛、胃腸障害、悪心、嘔吐、ふらつき感、抑うつ、頭痛、胃痛、吐き気、めまい、皮膚のかゆみなどです。無造作にとるくらいなら取らない方がましです!
当院では金属アレルギー治療に精通した医師がいますので、しっかり金属を取り除く際に気を付けるべきポイントを守って治療を行います。あなたが今何かしらの不調を抱えているのであれば、一度歯の中の金属を疑ってみてください。金属治療を施した人であれば、慎重に除去をする必要があるので、是非当院までお越しください。

参考書/「口の中に毒がある」
著/医療ジャーナリスト 釣部人裕

脇谷歯科医院が取材協力した本です!(p.272)
参考書:「口の中に毒がある」 著:医療ジャーナリスト 釣部人裕